最近、業界では「需要家サイドで」「顧客に寄り添ったビジネス」というようなワードが増えています。

このワードを正しく認識して、ビジネスの現場やマーケティングに使うことは大事です。

・需要家サイドに選択肢ができた(自由化、再エネ)
・発電所を立てれば売れる時代ではなくなった(FIT終了、人口減)

これまでは上流から下流に流れるウォーターフォール型のサプライチェーン(いわゆるインフラ)が価値を持っていました。

金融→商社→電力(発電)→電力(送電)→電力(小売)として一つのビジネスモデルを作って独占的に提供してきました。

このモデルが崩れ、小売のみで解決するビジネスモデル自家消費の物販だけで完結するビジネスモデルが増加し、顧客は自社のリスクと効用のバランスを考えるようになっていています。顧客にインフラの選択権ができました。

既存プレーヤーはこの変化に鈍感であり、それは実はインフラ全体としては危ないことです。

顧客に寄り添う視点を持ちながら、インフラを持続可能な状態に持っていくプレーヤーが求められていると考えます。

withコロナやafterコロナの新時代に、自らの戦場であるエネルギー・電力業界の変化をどう捉え、解像度を高めてアクションしていくかは、経営者・リーダーとしての技量が試されます。そういった背景において、「エネルギーテック経営者として今思っていること。」を日記形式で発信し、言葉を磨いていきたいと思います。 エナーバンク代表 村中 健一