エネオク事業を進める中で利用しているWebのオープンツールを紹介する。これからエネルギー領域で新しいことをしたい人に、少しでも役に立てばと思っています。
燃料調整費
エリア×月ごとに設定されている。エネオクでは燃料調整費と再エネ賦課金を除いた額でオークションにかけるため燃料調整単価情報の取得が必要。
<ベストツール>
(小ネタ)会員になると無料で小売事業者ごとの販売実績データをエクセルでダウンロードできる。事業計画に使える。
再エネ賦課金
こちらも燃料調整費と同じくエネオクの競争範囲から外すために取得。年度単位で設定される。この単価がどんどん上がっていることによって、電気代が上がってしまう。
<ベストツール>
(小ネタ)年度またぎで再エネ賦課金が反映されるのは、4月の電気代ではなく5月の電気代から。明細をたくさん見てることでそういうルールなんだと発見する。
JEPX価格
小売電気事業者が電源調達で利用する市場。毎日30分単位で価格がついて、平均7〜8円ぐらいで取引されている。「北海道の価格が荒れている」、「関西が安定している」、「昨日の夜、すごい上がったんだよね」と業界にいるとあるあるコミュニケーションのネタを仕入れるのにこのデータを追いかけておくと話がしやすい。
<ベストツール>
(小ネタ)エリアごとに過去をさかのぼって見れるのが特徴。株やFXのグラフを眺めるのが好きな人にはおもしろいマーケット。でも需給管理業務を行っている新電力の担当者にとっては利益の生命線。
小売電気事業者登録数
電力の小売業を行うには、資源エネルギー庁への登録が必要。日々日々数が増えていくので、最新の登録数や、最近登録した新電力を調べるときに利用。
(小ネタ)最新の番号(2019年7月6日時点)は631番だが、593事業者となっている。この差分には買収や経営統合、撤退、倒産などが含まれている。どこまで増えるだろうか。
電力会社ランキング
新電力の開拓時に必要なのが販売量の情報。新電力の情報や販売量のランキングを掲載。総合、特別高圧、高圧、低圧それぞれを月ごとのランキングで表示。
<ベストツール>
(小ネタ)「エネルギー情報局 ●●株式会社」というキーワードで調べるとその会社の販売実績やランキング情報がすぐに確認できるので簡易調査に便利。
今後も良いツールがあれば更新していこうと思います。