皆さんこんにちは今日の電気予報をお知らせします。
今日は、じゃん!燃料調整費についてご説明します。
前回の再エネ賦課金に続き、この燃料調整費、実はみなさんの電気代にも深く関係しているんです。
明細を見ていただくとわかるんですけれども、基本料金、従量料金、燃料調整費、再エネ賦課金というものは、必ず毎月かかっているものなんですよ。
掛かっているかは、わからないんですけどね(意味深?)
では、説明します!
燃料調整費は簡単に言えば、発電にかかっている燃料を調整するための費用になります。
分かりやすくいうと、飛行機に乗るときにかかる燃油サーチャージのようなものを思い浮かべてみてください。
私たちの生活は、こういったエネルギー資源、原油だったり天然ガス、石炭なんかの恩恵を受けていることが多いんです。
電気もまさにそうなんです!
実は日本の電気はほとんどが火力発電で賄われています。
80%ものが火力発電なんですけれどもその原料になるのがこういった、原油、LNG、石炭といったものになります。
先物だったりの経験がある方はご存じかと思います。そして最近のニュースでもコロナショックでWTI原油がマイナスの値段を付けたというニュースもやっていました。
こんなんで価格ってすごく乱高下するんですよね。
昔リーマンショックが起こる前は、1バレル147ドルとかの値を付けたこともあり、高い値段だったんですよ。
この価格に電気代が影響を大きく受けてしまう為、基準価格と比較して高かったか安かったかによって調整しようという制度になります。
貿易統計というものがあるんですけれども、その過去3ヵ月の平均価格と基準値の差額単価が燃料調整費になります。
基準値とは、平成24年1月から3月のこの貿易統計の平均価格になります。
それぞれの燃料の計算の割合で、α、β、γというものがあり、こちらは各燃料の価格を反映するパーセンテージだと思ってください。
原油19%、LNG44%、石炭25%の割合で計算されています。
(※東京電力の場合です)
基準値は、44,200円と決まっています。
例えば今年の6月の燃料調整費は、1月~3月の貿易統計の平均値になります。
ちなみに6月の燃料調整費、東京は―2.01円。これは使用量にかかってきます。
そして燃料調整費はエリアごとに違っていて、高いところだと北陸エリアは0.02円、安いところだと中部エリアは―3.3円にもなっています。
7月はまた、2月~4月の数字を取るので値段が変わってくるんですね。
燃料調整費は、原油とLNGと石炭の価格から成り立っているとお伝えしたんですけれど、実はLNG、石炭の価格は原油に連動しているんです。
LNGは長期契約がほぼ9割なんですけれど、その価格が原油にある算式をかけて決定してるので、原油に連動しています。
石炭も、原油価格の数十パーセントの価格推移をすると言われていて、連動しています。
なので、燃料調整費を読みたいという場合は原油価格に注目してもらうことがポイントになります。
今度は原油だけに原油価格についても深く掘ってみたいと思います。
では、今日の電気予報をおわりにします。
皆さん今日もいってらっしゃ~い!