企業の実際の利益は、当然のことながら、売上高からコストを引き算出されます。そのため、企業経営成功のためには、売上を上げるとともにコスト削減をする必要があります。

企業経営を考える際、売上を向上させようとしがちですが、コストの上昇によって、利益が減少することも多いと思います。反対に、今のコロナウイルスで景気が後退するタイミングではコスト削減を行うことで、利益が増加します。そのため、コスト削減を徹底的に行いたいと考える人も多いと思います。

そこで、今回は企業経営改善の鍵となる電力などのコスト削減について説明します。

売上改善よりコスト削減

企業経営には、売上高だけでなくコスト削減が大切なことは明白ですが、なぜ今、コスト削減がさらに注目されているのでしょう。それには、日本企業を取り巻く現在の経済環境が影響しています。

日本企業を取り巻く経済環境

中小企業庁の「中小企業景況調査報告書」をみると、中小企業の景況感をとおして、日本経済の推移を振り返ることができます。

平成31年の最新データでは「緩やかに改善している」と記載されています。確かに、ニュースで過去最高益と発表する企業もいますが、売上を大きく改善していない企業も多いのではないでしょうか。

過去を振り返ってみると、10年前の平成21年のデータでは、「厳しい状況」であることが明記されていました。中小企業の景況は、平成22年、23年と厳しい状況が続き、平成24年から、持ち直しと足踏みを続けながら緩やかに改善へと向かっている状況です。

また、グローバル化も脅威に感じている企業も多いと思います。今後は、国内企業だけではなく海外企業も競合として考えざるを得ない企業も多いのではないでしょうか。

売上の著しい改善が見込みにくい状況において、今まで以上にコスト削減を行うことが重要となっていると思います。

企業経営改善のためのコスト削減

企業のコストを考える際には、直接材コストと間接材コストという2つのコストに分ける考え方が一般的です。直接材コストに比べ間接材コストは取り組みが後手に回っているケースが多く、より多くのコスト削減が可能な施策として注目されています。

企業経営に必要な2つのコスト

直接材コストとは、いわゆる原材料にかかるコストであり、いかに原材料を安く手に入れるかについては、多くの企業がコスト削減の知恵を絞り続けてきた分野です。直接材コスト以外のコストはすべて間接材コストと呼ばれ、多岐にわたります。

注目すべき「間接材コスト」とは?

間接材コストとは、電気代などの施設関連費、事務用品・什器備品・交通費などの諸費、物流費、販促費、IT関連費など多岐にわたります。そのため、担当部門も多岐にわたり、効果的にコスト削減を行うためには会社全体で取り組むことが不可欠です。しかし、会社全体でコスト削減の施策を行うことは難しく、放置しているケースが多くみられます。

そのため、間接材コストの削減に対する取り組みは、手付かずであるケースが多く、その分、改善策をすすめることで、大きなコスト削減につながり、企業経営にプラスの影響を与える可能性が高いのです。

企業経営に大きく影響する電力コスト

間接材コストに中でも、大きなコスト削減の可能性があるのが電気代です。地球規模の課題であるエネルギー問題もあいまって、企業では節電を行うことでコスト削減を行っていました。また、2016年の電力自由化によって電気料金プランを選択できるようになり、更に電力コストを削減できる可能性が生まれました。

電力は企業にとって大きなコストであることはご存知である方も思います。特に、窯業、鉄鋼業、非鉄金属業、繊維工業、パルプ・紙加工業などにおける企業では、工場生産額に占めるエネルギーコストの割合が高くなっています。工場を所持していなくても、宿泊業、飲食サービス業、洗濯・理容・美容・浴場、小売業などは売上高に対して光熱費コストの割合が高い業界です。

2016年4月に電力自由化が始まる以前は、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力などの地域ごとに決まった電力会社から購入するしか選択肢はありませんでした。そのため、電気料金は一定であり、コスト削減は節電などの企業内努力に限られていました。

電力自由化以降は、新電力会社が次々に誕生しました。ソフトバンクでんき、auでんき、楽天でんきなどをはじめ、2019年には、500以上の新電力が事業を行っています。電力自由化により、新電力会社が現れ、それぞれの企業に最適な電気料金プランを選択することが可能になりました。

そして、自社に最適な電気料金プランを選択することで大きく電気代を下げる企業も現れました。

電気代削減の解決策として注目される電力オークション

電気代削減の解決策として注目されている方法のひとつに電力オークションがあります。電力オークションとは、通常のオークションとは反対に、無数にある電力会社が電気料金を下げる方向に競い合い、企業にとって最適な電気料金プランを見つけることができるサービスです。

電力オークションが電力コスト削減に有効な理由

電力オークションなどをつかって電気料金を比較することがなぜ電力コスト削減に有効なのか疑問に思った人も多いと思いのではないでしょうか。大きな要因は、2016年4月からスタートした電力自由化です。電力自由化によって、今まで限定されていた電力企業だけでなく、多くの企業が電力企業として参入しています。

電力が競合市場となったことによって、新しい電力会社も、既存の電力会社も、それぞれが価格を設定することになりました。企業にとっては、選択肢が増えた一方で、自社に最適な電気料金プランを見つけることが困難になりました。

電力オークションと一括見積代行サービスの違い

企業が電力会社の電気料金を比較する方法として、電力オークションの他に電気料金一括見積サービスがあります。電気料金が比較できるという点では共通していますが、比較にいたる流れが大きく異なります。ここでは2つの方法の違いをみていきましょう。

電気料金一括見積サービスとは

電気料金一括見積サービスは、まさに自社の担当者の業務を代行してくれるサービスです。すべて自社で行う際は、担当者が多くの電力会社から電気料金の見積もりを取得し、自社に最適な電気料金プランを見つけます。

2016年4月からスタートした電力自由化によって、異業種からの新規参入を含め相当な数の電力会社ができたため、見積もりを取得する電力会社を選択するのでさえ困難となりました。さらに、それぞれの電力会社に対して対応することが必要です。

電気料金一括見積サービスを請け負う企業は、数十社の電力会社と連携ができているため、自社の担当者は一括して見積もりを取り付けることができるわけです。企業経営改善の鍵である電力などのコスト削減を目指す企業にとっては、効率的でメリットが多い方法です。

電気料金一括見積サービスは電力会社の競合が起きにくい

電気料金一括見積サービスは、企業にとって効率的でメリットが多い方法ですが、連携できている電力会社数十社それぞれから見積もりを取るだけの流れなので、電力会社間での競合が起きにくいという課題もあると思います。

電力オークションは電力会社の競合によって価格がきまる

そこで、電気料金一括見積サービスの問題点の解決策として注目されているのが、電力オークションです。電力オークションでは、電力会社が電気料金の値下げ競合が起こります。

電力会社にとって大口の法人契約は、獲得したい案件ため、各社間の競合によって値下げの競争が起こります。競合が起きにくい電気料金一括見積サービスと比べると、競合によって価格が決まっていく電力オークションは、より電力コスト削減のための解決策として適しているといえるのでなないでしょうか。

コスト削減ならエネオク

2019年7月現在、電力オークションを行うことができるのは、「エネオク」だけです。エネオクは全国の電力会社から、最安値の電力を見つけることのできる電力オークションです。

エネオクには3つの大きな特徴があります

電力オークション「エネオク」には企業にとって魅力的な3つの特徴があります。1点目は、担当者の作業がほとんどいらないという点です。エネオクに登録後、電気料金明細をアップロードするだけで、自社に最適な電気料金プランを得ることが出来ます。

2点目は、電力会社は入札を行った後でも他社の入札価格を見て、再度安い価格での再入札ができることです。再入札が可能なことで電力会社間の競合が加速していきます。

再入札によって、従来の個別見積もりよりも大幅に電気料金を下げることができ、大きなコスト削減につながるのです。

3点目は、チャットを使って簡単に直接電力会社と交渉をすることができる点です。企業が電力会社を決めるポイントは、電気料金の安さだけではありません。企業が掲げている譲れない条件に合った最適な電力会社と、納得できるまで交渉することができます。また、他のサービスも併せて利用することで更なる値下げも期待できます。

エネオクが選ばれる3つのポイント

エネオクが選ばれるポイントは3点あります。1点目はサービスの利用料が無料である点です。エネオクは完全無料で企業はお金を掛けずに、最適な電力会社を見つけることができるのです。

2点目は、電力オークションへの参加が簡単にできる点です。面倒な手続きは不要で、シンプルな申し込み画面をクリックし、明細をアップロードするだけで手続きできます。

3点目は、サポート体制がしっかりしている点です。ヘルプデスクが、電力オークションへの参加方法から、電力会社の契約、導入にいたるまでしっかりとサポートします。

エネオクでコスト削減の大きさは?

実際にエネオクを使うと、どれくらい電気代を削減できたかを気になる方もいらっしゃると思います。そのような方はこちらの記事を読んでみてはいかがでしょうか。
電力オークション「エネオク」実際の入札の様子と事例

また、自社の電気代がどれくらい下がるか気になる方は下記のシミュレーションを行ってみてはいかがでしょうか。
「エネオク」利用でいくら電気代が下がる!?電力削減シミュレーター

エネオクは試してみる価値がある

企業経営改善の鍵は電力などのコスト削減であることを紹介してきました。経済成長がゆるやかな状況では、売上向上させることは難しく、利益を向上させるためにコスト削減を行うことが重要です。直接材コストに比べ間接材コストは削減の取組が手付かずになっているケースがよく見られ、中でも電力は2016年4月の電力自由化以降、大幅なコスト削減の対象として注目されています。

電力コスト削減を目指す際、実際に企業での実務を担当するのは、経理担当者や総務担当者、もしくは企業オーナー自らという場合もあると思います。これらの方々には多忙な方も多いのではないでしょうか。企業経営成功のためには、売上を上げるとともにコスト削減をしていかなければならないことは分かっていても、時間がなく実際に行うことが出来ない場合もあると思います。

そのような方は、エネオクをしてみてはいかがでしょうか。エネオクは、手続きが簡単で、短期間で結果が出ます。しかも、完全無料でお金を掛けずに、最適な電力会社を見つけられます。企業経営改善の鍵となる電力コスト削減にむけ、エネオクは試してみてはいかがでしょうか。